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突撃!留学生アルバイター Vol.5 コンビニ店員編

THE INTERVIEWEE

名前:金 美眞(キム ミジン)
年齢:22歳
来日歴:8ヵ月
来日のきっかけ:交換留学
職歴:コンビニ店員(1ヶ月)
最近のトピックス:「何者」という日本の就活に関する映画を見て、日本の就活も大変だなと思いました!面白かったので、本も買って頑張って読んでいます!

日本語を覚えたくて交換留学

日本に来た時期ときっかけを教えてください。
「留学前にも旅行で1週間日本に来たことがあったんですが、私が通っていた大学にある日本への交換留学制度をきっかけとして来日し、8か月くらい経ちました。1年間の交換留学で来ているので、残りあと4か月くらいです。韓国の大学では日本語を専攻していて、今4年生なので少し遅いかなとも思ったんですけど、せっかく語学を勉強しているし、直接留学した方が色々な経験も積めて理解が進むと思い交換留学制度に応募しました。」
キムさんは、日本語がすごくお上手ですが、そもそも日本語を勉強し始めたきっかけは何だったんでしょうか?
「もともとの専攻は韓国文学なんですけど、それだけでは足りないかなと思い、他の言語も勉強しようと思ったんです。日本語を選んだのは、中学高校時代に第2外国語として日本語を勉強していたから。あと、韓国で日本語の勉強をしているときに、日本人の留学生と親しくなって、勉強を助けてもらったのが大きかったですね。その友達には交換留学に向けた面接や自己紹介書等の作成も手伝ってもらったので、ここまで来られたのは、その友達のおかげと言えるかもしれません。」
素敵な友情ですね!現在、交換留学で日本に来ているとのことですが、日本の大学では日本人と同じ授業を受けているんですか?
「交換留学生がとる授業もあるんですけど、クラスによっては一般の学部生と一緒に授業を受けています。教養学部の授業などは、日本人と一緒に受けています。私がいる学部には、古文の授業とかもあるらしいんですけど、それは難しそうだからとってないですね。(笑)」
日本と韓国の大学の違いって感じますか?
「学生のリアクションが違うと思います。韓国の学生は授業中に積極的に教授と話したり、質問をしたり、頷いたりしながらメモしたりする人が結構いますが、日本人の学生は静かに聞いているような感じの人が多い印象で、リアクションが少ないかなと思います。」
なるほど!他にも、カルチャーショック等、感じたことはありましたか?
「日本ではお箸でごはんを食べることですかね。韓国ではスプーンをよく使うんです。どんぶりも日本ではお箸で食べますけど、韓国ではスプーンですね。あと日本は、おかずがあまり出てこない。韓国ではキムチとかナムルとか、いくつものおかずが小皿で出てくるんですよ。」
確かに、韓国って注文していなくても、たくさんおかずが出て来てお得な感じがしますよね!普段はどのように遊んだりしていますか?
「カラオケに行ったり、友達の家に行ったり、居酒屋に行ったりしてます。あとは野球が大好きなので、球場に見に行ったりすることもあります!学校には留学生の友達もいますが、せっかく留学しにきているので日本人の友達と遊ぶように頑張っています。韓国にいる時から一人暮らしをしてみたいと思っていたので、今とっても楽しいです。(笑)」

日本のコンビニはすごい!

キムさんは、日本でどんなバイトをしているんですか?
「まだ始めて1ヶ月ですが、コンビニで働いています。レジを打ったり、賞味期限が過ぎたおにぎりなどを廃棄したり、品出しをしています。掃除などもありますが、レジ打ちとか品出しが多いです。」
最近始めたばかりなんですね!なぜコンビニでのバイトを選んだんですか?
「生活費が厳しくなってきたので、やるしかないと思って(笑)。バイトを探していたら、丁度家の近くのコンビニが求人を出していたので、そこで始めました。あと、日本のコンビニに良い印象を持っていたということもあります。」
韓国と日本のコンビニの印象が違ったということでしょうか?
「韓国のコンビニだと、バイトしている人にあまり真面目な印象がないし、給料の支払いが遅れたりするという話も結構多くて…。あと、他のバイトに受からない人がやっているという印象がありました。でも日本のコンビニには、親しいイメージとか、明るいイメージがあります。韓国では、日本のコンビニはデザートも美味しいし、お弁当も良く出来ていて美味しいと有名なんですよ。実際に韓国のコンビニで働いたことはないので、本当のことはわからないですが、韓国のコンビニでバイトしている韓国人の友達の話と比較すると、日本のコンビニの方がかなり良いと思っています。(笑)」
今のバイト先の人間関係はどうですか?
「人間関係は、頑張っています!(笑) 始めたばかりなので、私から話しかけたりしようと努力していますが、話すタイミングや内容がちょっとまだ難しいですね。でも、みんな結構優しいと思っています。店長も色々話しかけてくれるし、気軽にできる場所だと思います。」
研修とかはありましたか?
「はい。2時間くらい研修を受けて、テストも受けました。お客様が来た時に、どうやって挨拶するのかのテストとか…。あと支払いができるポイントカードの種類を聞く問題もありましたね。」
研修を受けたり、実際に働いてみて、日本の指導は細かいと思いますか?
「そうですね。今は始めたばかりで慣れない部分も多いので、まずは自分のできる範囲で頑張っています。(笑)」

敬語ってやっぱり難しい…!

バイトで一番大変だと感じることはどんなことですか?
「やっぱり敬語です。マニュアルで決まっていることは何とか言えるんですけど…。例えば、お客さまが何かを探していて、その商品がお店には無いことを伝えたいときに、敬語を使わないといけないじゃないですか。でも、すぐには言葉が出てこなくて、『ございません」と言うべきところを『ないです』と言ってしまったり…。」
なるほど、敬語は難しいですよね。それでは逆に、今のバイトをしてよかったことはありますか?
「仕事は大変だけど、日本のコンビニってこんな風にまわっているんだなと仕組みを知ることができるのがいいですね。揚げ物などを実際にバイトの人が作ったりするのも知らなかったので、面白いです。あとは、敬語の勉強になるところもよかったですね。」
勤務していて、印象に残っているお客さんはいましたか?
「はい!日本って、ガス料金とかをコンビニで支払ったりするじゃないですか。韓国では銀行で支払ったり通帳から引き落としだったりするのが一般的なので、最初に扱った時、支払いの紙のハンコを押す場所とか、紙の切る場所も全然わからなくて。悩んでいたら、お客様が笑って、『これは外国の人は知らないよね!こことここにハンコ押すんだよ!』と教えてくれました。優しいお客様でよかったです。(笑)」
それコンビニのバイト初心者はきっと誰でも困ったことがあるエピソードだと思います・・・!バイトはどれくらいの頻度でしているんですか?
「週3回、1日4時間くらい働いています。平日は授業が終わって、家に帰って少し休んでから夕方頃バイトに行きます。バイトが終わった後、友達と遊ぶこともあります。出勤直後はたくさんやることがあるので、ちょっとバタバタしますが、その後はそうでもないですね。そんなに大きなお店ではないので2人で回しているのですが、夕方は一気にお客さんが来ることがあまりないので、ちょっと楽なんです。(笑)本当はもっとシフトに入りたいと思っていますが、バイト先には他の人も結構いるので難しいところですね。」
確かに通勤通学時とかランチタイムに比べると、夕方は人が少なそうですね!ちなみに、韓国と日本のバイトで、何か違いってありますか?
「私は、韓国でドラッグストアとパスタのお店でサービングのバイトをしていたことがあるんですけど、日本のバイトとはやはり少し違いますね。日本はシフト制じゃないですか。でも、韓国のバイトはあらかじめ時間が決まっていて、固定制で決まった時間だけ入るんです。平日と週末の2つに分かれていて、平日午前2人・午後2人、週末午前2人・午後2人といった感じで、決まった時間に入ります。日本より固い感じでわかれています。休みも、自分で変わってくれる人を探して見つけないと休めません。あと、韓国でアルバイトを始められるのは高校2年生からだったと思います。保護者の許可が必要な年齢になるので、高校生は勉強に集中して、本格的には大学生から始める人が多いです。時給も、地域や業種によりますが、日本円で630円くらいからだったと思います。」

一人暮らしに向けて頑張りたい!

韓国で人気のバイトはありますか?
「うーん、人気なのは楽なバイト…?(笑)韓国では、コンビニはちょっと楽だと思われているかもしれません。でも、実際にやってみると、そんなに楽でもないかな。(笑) どんな仕事というよりは、場所によって大変さが違うかもしれませんね。人が多いところは、やはりお客様が多くなるので。」
韓国と日本で、働き方、働く姿勢で違いはありますか?
「日本の学生は、ほとんど皆アルバイトをしていますよね。それに比べて、韓国の学生はあまりアルバイトをすることがありません。韓国の友達も、バイトをせずに勉強に集中して、親からおこづかいもらっている人が多いですね。だから韓国でバイトをしていると、『バイトしてるんだー!」という感じになるし、反対に日本だと学生でバイトをしていないと聞くと『えっ!してないの!?」と反応がまったく違ったのでびっくりしました。」
日本でバイトするのは難しいと思いますか?
「お客さんや職場の先輩など“人”の部分では、日本でも韓国でも、そんなに変わらないかなと思っています。やっぱり大きいのは、言葉の問題です。日本語ができる人なら、日本でのバイトもできると思います。とりあえず、日本語で簡単な会話くらいは、できることが重要ですね。ちゃんと一人前になりたいと思っていますが、やっぱり言葉はなかなか難しいです。韓国でもバイトをしていたので、今のところそれ以外は大丈夫かなと思います!」
キムさんならすぐ仕事も覚えて一人前になれると思いますよ!キムさんは、将来も、日本で働きたいと思いますか?
「思っています!できるかどうかはまだわからないんですけど、日本で実際に暮らしてみて『日本っていいな』って。将来もここで働いて、住んでもいいなと思っています。まだ具体的な職業は決めていませんが、出版社とか翻訳とか日本語に関われるような仕事に興味があるんです。バイトでも、もっと日本語の勉強になりそうなところを選べばよかったかなと思うこともあります。でも、翻訳のバイトとかもちょっと調べてみたんですけど、コンビニよりも、もっと専門的な話になって難しいんですよね。私は今4年生なので、一度韓国に戻って、もう1年韓国の大学に通って卒業して、日本に戻って来て、就職したいと思っています。」
ちなみに、日本の就活と韓国の就活って違いがありますか?
「まだ韓国で就活をしたことがないので詳しくはわからないのですが、『何者』という日本の映画を見て、日本の就活も大変だなと思いました。日本だと準備期間を含めると3年生から就職活動が始まるし、試験や面接を何回も受けるじゃないですか。韓国では大学を卒業してから1,2年後に就職する人も多くて、その間はバイトしている人もいますし、試験のための準備とか、英語の成績が必要だったら塾に行ったりするんです。なので日本に比べて、就活に専念できる環境と言えるかもしれませんね。」
将来の目標はありますか?
「具体的な目標はないんですけど、一人暮らしができるくらい稼ぎたい、自立できるくらい稼ぎたいと思っています。韓国にいる時から結婚はあまり考えていないので、一人暮らしできて、趣味とかも時々は楽しめるくらいに稼ぎたいですね。」
では最後に、これから日本でバイトしようと思っている外国の方にアドバイスをお願いします!
「早めに始めた方がいいかなと思います。交換留学生である私の場合は『1年』という期限があるので、特にそう思いました。バイト先からも、長期間働くことが出来る人の方が好まれると思うので、できるだけ早めに始めた方がいいと思います。私の友達にも、2か月とか短い期間しか働けないという理由で断られている人がいましたし。それから、日本語はやっぱりある程度できる方がいいと思うのと、日本との文化の違いもある程度は知っておいた方がいいと思いますよ!」