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突撃!留学生アルバイター Vol.2 スキー場編

THE INTERVIEWEE

名前:Chiang Chia Fang(ジャン・ジァ・ファン)
年齢:31歳
出身国:台湾
来日歴:9か月
来日のきっかけ:雪が降る国に行きたかった
職歴:飲食店半年、スキー場3ヵ月
最近のトピックス:大好きな北海道で最後のワーホリ生活を送ります!!

『雪』を見てみたくて来日!

日本に来るきっかけは何だったんですか?
「台湾にはまったく雪が降らないので、いつか雪のある地域に行ってみたかったんです。台湾の仕事にも飽きていたし、ちょっと休みたいという気持ちもあって、30歳を前にしてワーキングホリデーで日本にやってきました」
どうやって日本のバイトを探したんですか?
「日本に来る前に、私の個人的な希望や日本語能力に合わせて、台湾の人材紹介会社にいくつかの仕事を紹介してもらいました。そしてその仕事のリストの中に、なんとスキー場があったんです。雪を見たいという願望がずっとあったので、迷わずスキー場の仕事を選びました」
台湾と比べて気温も低いですし、スキー場の仕事は大変そうなイメージがありますが、実際働いてみてどうでしたか?
「台湾ではずっとオフィスで働いていたので、スキー場での力仕事というのはまったくの初体験でした。最初はわからないことも沢山ありましたけど、仕事をこなしているうちに、日本人や外国人のスタッフともすごく仲良くなれました。初めて出勤し、雪を見た時の興奮は今でも覚えています。子どもの頃から、ずっと憧れていましたからね」
ジャンさん以外にも海外の方がいらっしゃったんですか?
「そうですね。スキー場のスタッフは全部で200人ほどいるんですが、そのうちの30人ほどは台湾人でした。他はほとんど日本人でしたね」
日本人スタッフとの関係はいかがでしたか?
「すごくよかったですよ!最初は日本語が全然上手く喋れなくて、他のスタッフさんたちとジェスチャー混じりで交流していました。それでも毎日のように日本語を話しているうちに、日本人のスタッフも私の日本語を理解してくれるようになりました。スキー場では寮生活なので、日本人も外国人も皆仲良しなんです。皆で一緒にスキーやスノボをやったり、カラオケ行ったり、お酒を飲んだりもしました」

温泉に裸で入ることにビックリ!

他にはどんな思い出がありますか?
「一番印象深かったのは、初めて日本で過ごしたお正月ですね。寮の皆と初詣に行き、とても素晴らしい体験をさせてもらいました」
台湾と日本ではお正月の日付も異なるそうですね!
「はい。日本のお正月に素晴らしい体験をさせてもらった代わりに、台湾のお正月に当たる日には、スキー場の台湾人スタッフと、台湾の伝統的な料理を用意しました。こうやっていろんな国の人たちがお互いに文化を交流させられることが、ワーホリの大きな魅力なんだと思います」
スキー場にいる間にカルチャーショックに受けたことはありますか?
「いっぱいあります!中でも一番ビックリしたのは、初めてスキー場の温泉に行ったときに、皆が裸で入ったことですね。台湾にももちろん温泉はありますが、基本的には水着を着ないと入れないんです。だからこそ、全裸のままで入るというは衝撃でしたね。まぁでも、仕事が終わったら毎日のように温泉に入っていたので、今ではすっかり慣れましたけど(笑)」
他にも何か驚いた日本ならではの文化はありますか?
「日本の酒文化ですね。日本に来て『日本はお酒とタバコが好きな国だなぁー』と実感しました。実は台湾では、お酒とタバコに対してのイメージがあまり良くないんです。とくにお酒とタバコが好きな女の子は、周りからの評判が悪くって…。私も台湾にいる時は、こっそりお酒を飲んでいたんですけど、日本に来てからは堂々とお酒を飲めるようになって。私にとっては良いカルチャーショックでしたね!(笑)」

毎日が雪で最高!オフシーズンは東京で…

スキー場での仕事は具体的にどんなことをしていたんですか?
「私はリフトの担当でした。普段はリフト乗り場で雪を積み重ねたり、逆に除いたり、リフト機械を操作していました。リフトの担当リーダがすごく厳しくて、お客さんがいない時にも乗り場の雪の掃除をさせられるんです。一日に5時間ほどは、雪かきをしてましたね」
意外と重労働も多いお仕事のようですが、スキー場で働いてよかったと思うことはありますか?
「いっぱいありますよ!仕事自体は大変だったけど、スキー場での生活は最高でした。食事や寮だけでなく、スキー場内の施設はすべて無料で使えるので、ほとんど毎日スキーやスノボをしていましたね。スキー場にある4つの温泉も全部無料で入れるし、本当に夢のようでした!もちろん、遊び以外にも学んだこともたくさんありますよ。日本人の友人と一緒に遊んだり、笑ったり、泣いたりするのは素晴らしい体験だったと思っています。言語や文化の壁を乗り越えて、様々な友情を得て…。日本のスキー場で働いて本当によかったと思います」
本当に素晴らしい職場だったんですね。とても楽しんでお仕事をされていたようですが、東京に来た理由は何かあったのでしょうか?
「本当はすごくスキー場に残りたかったけど、スキー場の運営期間は11月から3月までなんです。大都市でも一度働いてみたかったので、スキー場がお休みの期間は東京に来ることを決めました。」
東京でも何かお仕事をされているんですか?
「友達の紹介で、今は台湾料理屋さんでバイトしています。それも、初めての厨房の仕事なんです。調理補助の仕事と聞いていたんですけど、いざ働いてみたら厨房に私以外誰もいなくって。初めての厨房の仕事なのに、私がシェフをやることになったんです(笑)今の仕事を始めるまでは、まったく料理ができなかったので、すごく不安でした。」
大変だったんじゃないですか?!
「最初はとても大変でしたよ。でも仕込みから料理の調理まで、わずか2週間でしっかり覚えました。今では、一人でも厨房の仕事を上手くできるようになりました。でもそうは言っても、実際働いてみると、スキー場の作業よりは楽ですね!」
その理由は何でしょうか?
「スキー場の仕事は体全体を動かさないとダメなので、ほぼ毎日筋肉痛なんです。もちろん厨房もすごく熱いし、服が汚れたりするけど、スキー場よりは負担が少ないですね。やってみると結構楽しくて、今では食材を切るのも好きになりました」
今のお仕事で難しいのはどんなところですか?
「料理を出すタイミングをコントロールすることですね。料理によって調理にかかる時間は違うけど、同じテーブルには同じタイミングで出せるように、工夫をしないといけないんです。いろいろと頭の中で計算しなければならないので、最初は大変でしたね。でも今は、そんなところも楽しいですよ。今の一番の楽しみは1分か2分で料理を出せるように、チャレンジすることなんです」
今のバイト先にはどのような方がいらっしゃるんですか?
「とくに三人の日本人の女の子と仲良くしています。お店の空き時間はいつも皆で集まって、自分の彼氏とか、学校のイケメンたちの話ばかりしていますね。周りが聞けばどうってことのない話かもしれないけど、私にとっては日本語の練習と日本の文化を知る良い機会になっています。店長はとても優しい方で店員の悩みをちゃんと聞いてくれて、店員の状況によってシフトのスケジュールも完璧に修正してくれるし、すごく尊敬しています!」
東京の生活はスキー場での生活と比べると何が違いますか?
「物価が物凄く高い!スキー場では食事や宿などを提供してくれたので、貯金もいっぱいできました。しかし、東京では家賃から何から、田舎の倍ぐらいかかるじゃないですか。しかも、バイト先の売り上げが悪くなってきたので、なかなかシフトに入れず、収入も減ってきたんです。なので、再来週から残りの三ヵ月のワーホリ生活は大好きな北海道で過ごすことにしました。やはり私は都会より、田舎の生活が馴染むみたいです」

「一生懸命」の9ヶ月を忘れない!

今まで日本で二つバイトを経験されましたが、どういったことを学びましたか?
「バイト中に、いろんなスキルを身につけました。飲食店では調理方法、料理を出すタイミングなどをしっかり勉強しましたし、スキー場ではリフトの操作方法などのスキルも身につけました。でも、日本で過ごした9か月で学んだことは、それだけではありません。日本の文化や生活、仕事に対しての態度…。私が日本で体験したことは、台湾に戻った後にも必ず活かせると思います。」
中でもとくに印象に残っていることはありますか?
「私はスキー場で働いて、「一生懸命」という言葉を日本人のスタッフさんに教えてもらいました。スキー場での仕事はすごく大変ですが、皆、笑顔で一生懸命働いていました。疲れていても顔に出さず、熱心に仕事をしている姿に私は感動したんです。台湾に戻っても、こういう「一生懸命」や「やる気」を忘れずに働いていきたいと思います」
日本でバイトを探している外国人の方にアドバイスはありますか?
「何よりも、自分がやりたい仕事を探してください!初めて日本で仕事やバイトを探す時はきっと迷いや不安があると思うけど、人は興味のない仕事にはやる気を出せないと思います。反対に、自分が好きな仕事なら、どれだけ辛くても続けられるはず。あと日本に来る前には、日本語を勉強すること!」
やはり日本語の勉強は大切ですか?
「はい。私は日本に来た時にまったく日本語が喋れなくて、とても無力感を感じました。私の場合は、職場の人たちが皆優しかったし、たくさんの人が支えてくれたけど、それは決して当たり前ではないといます」
最後にジャンさんの日本での夢を教えていただけませんか?
「残りの三ヵ月で最高の思い出を作りたい!そして、この一年間で経験したこと、習ったスキルを帰国しても活かしていきたいと思います!」