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突撃!留学生アルバイター Vol.4 レストラン店員編

THE INTERVIEWEE

名前:ベラ ミハリョーワ
年齢:25歳
来日歴:3年
来日のきっかけ:日本のアニメ、ビジュアル系バンド、妖怪などが好きで、日本に住みたい、働きたいと思いました!
職歴:飲食店1年
最近のトピックス:憧れのヴィジュアル系バンドに会えて幸せでした♡

子供の頃からアニメが好きで…

日本に興味を持ったきっかけを教えてください。
「日本のアニメが大好きだったんです!『セーラームーン』に『キャンディキャンディ』、『DEATH NOTE』も大好きで、ロシアにいた頃はミサミサ(注:弥 海砂)のコスプレをしたこともあるんですよ! 他には日本の妖怪も好きです(笑)貞子さんやテケテケなどが子供の頃から好きでした。」
そうなんですね!他に日本の文化で好きなものはありますか?
「ヴィジュアル系バンド!とくに『the GazettE』というバンドが大好きなんです!実は今、新宿区にある音楽関係の学校に通っていて、アーティストマネージメントの勉強をしているんです。来年卒業になります。」
日本でも学校に通ってらっしゃるんですね!日本語の勉強はどのようにしたのですか?
「ロシアの大学で日本語を専攻していて、日本の歴史や文化、経済などを勉強しました。大学を卒業後日本に来て、まずは中野区にある日本語学校に入学したんです。今の音楽関係の学校に入ったのは、日本語学校を卒業してからになります。実はロシアの大学に通っていたころも、毎年のように日本に来ていたんです。1年生のころは、岡山の姉妹校に1ヶ月、交換留学生のような形で来ていましたし、2年生のころは2ヶ月くらい日本に遊びに来ていました。そのとき、渋谷や新宿を拠点に遊んでいて、東京っていいな〜!と思ったんです。」
今はどのような生活をしていますか?一日の流れを教えてください。
「学校に通いながら、横浜のイタリアンレストランでアルバイトをしています。学校や家から遠いので、通うのはちょっと大変。とくに、帰りの終電を逃さないようにしないといけなくて…。シフトはだいたい1日5時間くらい入ります。学校が終わってから横浜まで行くので、あまり長時間は入っていません。出勤日は店長と相談して決めています。学校では授業のほかにも実際のライブ運営を手伝うなどの実習もあって、そんなときもシフトを相談させてもらえるのは助かります。」
確かに横浜まで通うのは大変そうですね…。その店で働こうと思った理由を教えてください。
「日本で最初に始めたバイトは、お給料の良し悪しもわからず、何かの求人媒体で見つけたものに応募して始めたものでした。ただ、そのバイトでは時給が500円ぐらいしかもらえなくて…。今思うと時給が他のバイトと比べて低いとわかるんですけど、その時は日本での初バイトだったので知識がなくて。でもそれを知った知り合いが、『それはおかしいよ!』と教えてくれて、もっと時給のよい今のバイト先を紹介してくれたんです。働き始めてから、大体1年くらい経ちました。」

ホールスタッフのお・も・て・な・し

今の仕事の魅力はどんなところですか?
「お店のスタッフ全員が仲良しなんです。店長と奥さん、調理スタッフ2人と私だけの少人数のお店なのですが、とくに店長の奥さんは日本でのお姉さんのような存在です!ビールサーバーの使い方はわからないし、お客さんはどんどん来るし…。働き始めた頃は、しんどくて逃げ出したくなったこともありました。それでも続けられたのは、やっぱり店長と奥さんのおかげです。わからないことは、何でも奥さんに聞くようにしています!あと、おもしろいお客さんが来るのも今の仕事の魅力のひとつだと思います。この前は3Dを使ったアーティストのPVを撮影している方が来ました。その方の仕事の話を聞くのはとてもおもしろかったです。将来、もしかしたらその方との出会いが役立つ日も来るかもしれないですね!」
店長の奥さんのことを本当に頼りにしているんですね!
「ただ、奥さんはたまに恐いときもあるんです(笑)。普段はとても優しいんですけどテーブルに出す水の位置が違ったり、マナーやサービスに関しては特に厳しいです。でも、自分では知らなかったりすることも多いので、感謝しています。たまにスタッフみんなで一緒に飲みに行くこともあります。家族みたいに仲の良いこのお店が大好きだから、働き続けているんです。店長も奥さんも、本当にあたたかい人たちです。」
ロシアにいた頃もバイトをしていたんですか?
「ロシアにいた頃は、メイドカフェでアルバイトをしていました。実はロシアでは、コスプレイベントなども盛んなんです。私も日本の漫画やコスプレが好きだったので、メイドカフェにも興味があり友人と働き始めました。ロシアには他にメイドカフェがなく、私も日本のメイドカフェに行ったことがなかったので、インターネットで日本のメイドカフェの研究をしながら、見よう見まねで始めました。ふつうのレストランの一角でメイドカフェをやっていたのですが、そこで1年ぐらい働いていましたね。」
ロシアと日本では「仕事」に対する違いがありましたか?
「一番違うと感じたのは、お客さんです。日本のお客さんは、優しい方が多いです。それに対してロシアは、店員さんに厳しく言う人が少なくありません。例えば、料理を出すのが遅くなると『お腹がいっぱいだからもういらない』と怒られてしまうこともあります。そうすると、注文をとったウェイトレスは、その分の代金を給料から引かれてしまうんです。あとはチップ制度があるかないかも違いますね。ロシアのメイドカフェで働いていたときは、チップをもらえたので、そのお金を貯めてipadを買いました。」
確かに、日本とは環境が大分違いますね。他に気づいたことなどはありますか?
「日本は、店員さんもとても感じが良いですね。日本のメイドカフェは、自分がロシアでやっていたのとは全然違うものでした。日本ではどのお客さんに対しても、メイドさんが常にニコニコしながら接客しているのが、とても印象的でした。」
ベラさんは日本に来てからいくつかのバイトを体験していますよね。その上で、日本は働きやすい国だと思いますか?
「今は素敵な職場に出会えましたが、それまでは『外国人だから』という目で見られることが少なくありませんでした。タトゥーひとつとっても、やはり日本人と外国人だと見られ方が違います。仕事でも、『日本人だからできる、外国人だからできない。』と決めつけられていると感じたこともありました。ただ、若い世代の方は外国人に慣れていると感じることが多いですね。日本の様な島国と、ロシアのようにすぐ隣に違う国がつながっている国とでは、文化や考え方も違うんだと思います。私ももっとコミュニケーションをとって、その壁を壊していきたいです!」

音楽と絵と日本が大好き!

ロシアに帰りたいと思うことはありますか?
「全く!私は死ぬまで日本で暮らしたいと思っています。この前2週間ほどロシアに帰っていたんですけど、3日過ぎた頃にはもう、新宿のゴチャゴチャした空気が恋しくなっちゃいました。とくに西新宿のあたりが好きなんです(笑)」
ご両親は、ベラさんが日本にひとりで来ることを心配しませんでしたか?
「母は私が日本にいてもあまり心配しませんが、父はとても心配してくれます。心配性なんですね(笑)私がたまに家に電話をかけると、母とはすぐに話が終わってしまうのですが、父が家にいると電話がとても長くなります。兄弟がいないので、すっかり人生相談のようになってしまって。私がいない間、今実家ではフォックス・テリア(犬)がかわいがられているみたいです。」
学校やアルバイトが休みのときには、どんなことをされているんですか?
「散歩をして、絵を描いています。歩くことが好きなんです! 渋谷から新宿まで歩いたり、中野から四谷まで歩いたり。距離はあまり気にせず、どんどんいろいろなところを歩いています。絵を描くことは小さなころからずっと好きで、それは日本に来てからも変わりません。母がインテリアデザイナーなので、クリエイティブなことが好きなのは母の影響かもしれませんね。ゴシックな絵を描くのが好きで、最近も部屋の壁一面くらいの大きさの絵を描きました。完成した絵はインスタグラムなどに公開しています。」
では最後に、ベラさんの日本での夢を教えていただけますか?
「あと一年で学校を卒業しますが、やっぱり音楽に関わる仕事がしたいです。何かしら音楽に関わって生きていきたいです!あとは、今も描き続けている絵が、ちょびっとだけ人気になったらいいなーと思いますね!」