志望動機の押さえておきたい書き方のポイント
「志望動機」は、「どうしてここで働きたいのか?」の理由を答える場所です。
「なぜ、応募先のお店や会社に興味を持ったのか」「どんな仕事がしたいのか、何を学びたいのか」を
メインに書いていこう。
学校や部活での活動を通して得られた経験などがあれば、それをアルバイトに
どう生かせるのかが書けると、説得力のある文章になる。
反対に、「まかないが付いているから」など、
他のお店でも良いのでは?と思われてしまうようなものは避けよう。
- 志望動機の基本的な書き方
- やりたい仕事・職種がある
- 仕事を通して学びたいこと・身につけたいことがある
- 仕事で生かせるスキル・経験を持っている
- 応募先のお店で働きたい理由
- 結論から書き始め、簡潔に自分の思いを伝える
- 同じ表現を何度も使わない
- 文字は丁寧に書く
- 枠内にバランスよく収める
やりたい仕事・職種がある
一度はやってみたいと思っていたバイト、憧れの仕事がある人も多いのでは。「やってみたい」という気持ちを、素直に志望動機に書いてみましょう。
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職種自体が好きで前向きに取り組めそう
大学ではボランティアサークルに所属し、お年寄りのレクリエーション活動のお手伝いをしています。空いての気持ちを汲み取って、喜んでもらう経験を生かし、貴店のホールスタッフとして、お客様に快適にお食事を楽しんでいただける、環境づくりに貢献したいと思います。
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今度は喜ばせる側に回りたい
子どもの頃から、テーマパークが大好きで、家族や友人と、貴社のテーマパークに遊びにきていました。
テーマパークで過ごせる楽しい時間を、今度は自分が提供する側になってみたいと思い、応募しました。
精一杯、お客様の素敵な思い出作りに貢献したいと思います。
仕事を通して学びたいこと・身に付けたいことがある
アルバイトの仕事を通して、将来に役立つスキルや経験を身に付けたい、という理由で志望する人は、自分の将来の夢に向かって、バイトも頑張ってくれそうな気がします。
具体的に、何を身に付けたいのかが書けると、より良いでしょう。
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将来なりたい職業と結びつける
将来は出版社で女性誌の編集の仕事をしたいと考えています。貴社のファッション誌「A」の、季節を先取りした洋服のコーディネート特集が好きで3年ほど前から購読しており、ぜひその制作に携わりたいと思いました。また、アルバイトを通じ将来の仕事に生かせる編集の知識やスキルを身につけたいと考え、応募しました。
仕事で生かせるスキル・経験を持っている
以前、似たようなアルバイトをしていたり、部活やサークルで学んだことが生かせたりすると、アルバイト先でも心強い存在になりそう。
どんな経験を、何に生かせそうか、自分なりに想像して書いてみよう。
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サークルの経験を生かせる
演技サークルで活動をしています。よりよい作品を作るために、リハーサルの時にお互いの思いや相手の欠点も含めてできるだけ
話をしながら、 お互いを高め合おうと心がけています。人との円滑なコミュニケーションには自信があります。
販売の仕事でも、お客様とコミュニケーションを取りながら、良い提案や接客ができると思います。
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体力に自信がある
サークルの活動内容そのものを生かせるのが一番の理由です(例:水泳をしていて、スイミングクラブのコーチに応募をする)。
また、貴スクールには同じサークルの仲間も多いので、うまくコミュニケーションをとりながら仕事ができると思います。もちろん、仕事とサークルとはしっかり区別して、馴れ合いのないように徹底いたします。
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アルバイトの経験を生かすことができる
人と接することが好きで、過去2年間、洋服店で販売スタッフのアルバイトをしてきました。お客様からファッションの要望を聞きながら、コーディネートすることにやりがいを感じました。貴店では販売するものが変わりますが、お客様が希望にそった商品を購入できるようにつとめます。「とにかくお客様の声を聞く」という接客姿勢を生かせると思います
応募先のお店で働きたい理由
自分がどうしてそのお店に興味を持ったのか、理由を挙げてみよう。
・そのお店や商品が好き
・お店の立地やシフト・給料などの条件が良い
このような理由が挙げられると思います。
どうしてそのお店でなければいけないのか?の問いに答えられる回答だと、より良いでしょう。
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いつも利用している・知っているお店だから安心
実家最寄りの駅前に貴店のショップがあり、子どもの頃は両親がケーキを買ってくれるのが、とても嬉しかった記憶があります。その時の喜びが忘れられず、一人でも多くのお客様にも同じ気持ちを味わってもらえる仕事をしたいと思い、応募しました。
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お給料などの条件が良い
現在、自宅から大学まで1時間半かけて通学しています。限られた時間の中で、学校の勉強・サークルをこなしながら、留学に向けての学費の準備、語学学校への通学もしています。
応募した塾講師のアルバイトでは、仕事を通じて勉強している英語を生かせます。また、平日夜のシフトと聞いておりますので、限られた時間の中で留学の準備ができると考え、応募しました。
※「時給が高いから」ということをそのまま伝えるのは避けた方が無難。「どうしてお給料が高いバイトが、自分にとって良いのか」を考えてみよう。
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通勤経路が通学路と重なる
最寄りの〇〇駅は、通学の際に経由し、自宅からも近く自転車での通勤が可能です。通期に負担が少ないため、他のスタッフの方が急用でシフトに入れない場合などでも、柔軟に対応できると思います。
また、終電が遅いシフトでも対応できます。
※通勤が便利なことは、続けるには大事なこと。ただし、このコメントだけだと「他のバイト先もありますよ」と思われてしまう。他の事例を参考に、生かせる経験や、やりたい仕事などを合わせてアピールするとより良い。
結論から書きはじめ、簡潔に自分の思いを伝える
志望動機は簡潔で、読み手に伝わりやすい文章でなければなりません。掴みどころのない長い文章では、内容よりも“ダラダラ感”が強く印象を与え、マイナスの感じだけが残ってしまうことにも繋がりかねません。そこで「なぜその企業に応募したのか」という結論から書き始めるのがベストです。
簡潔で読みやすい文章に仕上げるコツは、全体を3つのブロックに分けるようなイメージで仕上げること。最初に結論を書き、真ん中に動機、最後は意思表明で終わるように構成するとよいでしょう。
例えば、「誰かに喜びを与えられるような仕事がしたいので、大好きなテーマパークの求人に応募する」というケースであれば、志望動機の構成は次の様に仕上げるとよいでしょう。
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①:結論
「自分も人を喜ばせる立場になりたい」という結論から伝える。
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②:動機
「大好きで何度も訪れた」「スタッフに感動した経験がある」など、志望した理由をかく。
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③:意思表明
「誰よりも笑顔が素敵なスタッフになりたい」「お客様の思い出に残るスタッフになりたい」など、自分がそのパークでどのような働きがしたいのか、どんな風に役に立ちたいのかなど意気込み伝える。
同じ表現を何度も使わない
同じ形容詞や動詞を何度も使わないことも、好印象を与えるコツです。例えば、熱意を伝えたい場合、「とても」という表現を繰り返し使ってしまいがちです。同じ表現ばかり使うと、文章が幼稚に見られてしまいます。「とても」のほかにも「非常に」や「かなり」など、同じ意味を持つ形容詞はたくさんあるの、使い分ける工夫をしましょう。
文字は丁寧に書く
当然ながら、文字は丁寧に書きましょう。文字の上手い下手が問題ではなく、丁寧に書いてあるかどうかが重要です。また、筆圧や文字の大きさなどをそろえるように意識しましょう。
枠内にバランスよく収める
志望動機の欄内にバランスよく収まるように記入しましょう。5行分のスペースがあるにもかかわらず1、2行で終わっていると、それほど熱意がないのでは?と不審がられる恐れがあります。だからといって、細かすぎる文字で枠からはみ出すほどにびっしり書いてあるのもよくありません。読みやすい文字のサイズで、枠内にバランスよく収まるよう意識して書くことが大切です。